CCRC(生涯活躍のまち)と老人ホームの違い
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
CCRC=生活共同体
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
高齢化が進む一方、老後も元気で自立した生活をしたいという方が増えています。
CCRCは「Continuing Care Retirement Community」の略で、健康な状態の高齢者が、自立した生活を送るために入居し暮らす生活共同体のことです。
発祥はアメリカですが、日本で行われているCCRCは若干内容が異なります。
アメリカは基本富裕層が入居対象者となりますが、日本ではより広い人たちを対象にしようとしています。
入居した後は運動習慣・食事・周囲との関わりを積極的に設けることで、できる限り自立しながら長寿を目指すという狙いがあります。
都心からのシニアの移住先として選ばれることもあるのが、CCRCの特徴です。
住居スタイルは、戸建て・団地・マンションなど様々で、テニスコート・フィットネスクラブ・アスレチックジムといった運動用の設備やカラオケルーム、ビリヤードといった趣味のための設備を設けているCCRCもあります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
既存の多くの老人ホームとの違い
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
CCRCと既存の多くの老人ホームの大きな違いは、入居時の健康状態についてです。
老人ホームは一般的に自立した生活が送れない方が入居しますが、CCRCは健康であり、かつ生活において自立した方が主な対象となります。
健康的で新しいことにチャレンジするのが好きな方や、周囲の人との関わりを持っていたいという方は、CCRCが向いていると言えるでしょう。
周囲との関わりがあるほど良い刺激となり、都市部で仕事をこなしていた時とはまた違った生活を送れます。
価格の面でもCCRCと老人ホームには違いがあり、CCRCは老人ホームに比べ低価格で利用できるので、老後の生活費に不安のある方がCCRCへ入居するケースも見られます。
介護が必要になった場合については、地域の介護事業者を利用するのが基本となっており、自治体との連携により、そのような環境づくりを行っています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
CCRCが実現される地域は
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2015年頃から政府主導で推進されてきたCCRC事業ですが、実はまだ本格的に実現できているところはほとんどありません。
2016年に内閣府のまち・ひと・しごと創生本部で支援チームがつくられ、その支援対象となった自治体は7つになりますが、まだできているところはない状況です。
長野県佐久市もその自治体の一つで、2019年度中に住まいを整備する予定です。
こちらのホームページやホシノマチ団地のSNSで随時情報を発信しますので、今後もぜひチェックをお願いします。