地方で生活をしたいと考える人が増えています。
特に新型コロナウイルスの影響が広がって、特に関心が高くなっているようです。
ただ、一方で、どのような地域を選べば良いのかわからないという声も多く聞きます。
そこで、地域を選ぶ際のポイントについてご紹介したいと思います。
もくじ
自然環境
空気、水、食べ物はどこもおいしい
自然環境については、空気がおいしい、水がおいしい、お米がおいいし、野菜がおいしいはどこも同じだと思っていただいた方が良いと思います。
日本は自然環境に恵まれています。
ふるさと回帰支援センターなどで各自治体がPRを行っていますが、おいしさとPRしないところはないと言えると思います。
海が見えるか
自然環境で大きな部分は海が見えるかどうかが一つのポイントです。
海が近いと景観として楽しめるだけでなく、新鮮な魚がおいしいというメリットがあります。
一方で、潮風で洗濯ものや家、車などが傷みやすいということがあるので、その点も注意が必要です。
山が近い
地方だとどこも山が見えます。
ただ、その山との距離はさまざまです。
遠くに山が見える地域もあれば、山と山の間の谷間に位置して、山が非常に近い地域もあります。
景観も大きく異なりますし、山の中だと農地の獣害がひどいなどといった部分も出てきます。
逆に山が近いと毎日のコースが山の中になるというメリットがあったり、山菜取りなどが日常生活の一部にできるといった楽しみも生まれます。
雪が降るか
雪の有無も気になるところです。
雪かきの労力というのはなかなかハードです。
特に屋根の上から雪下ろしをする必要がある地域だと、毎年それなりのコストもしくは労力をかける必要が出てきます。
日本海側、太平洋側で降る雪の量も異なりますし、山に挟まれた地域などは雪が少なかったりもします。
雪が多いとスノースポーツが楽しめるというメリットはありますが、住環境、生活環境との天秤にかけたうえでの判断が必要です。
路面は凍るか
地方だと車が必須です。
東京だとスタッドレスタイヤをつけずに1年を過ごすということもあるかもしれませんが、路面が凍る場合はスタッドレスタイヤが必須になります。
車を運転しない場合も、歩いて生活する中で路面が凍っていると危険です。
というのも、地方は車での移動が前提のため、歩道の整備がしっかりとされていないところが多く、また雪かきも後回しになってしまうこともあるからです。
雪が増った後、凍ってしまって毎日滑りながら買い物にというのも困るかと思うので、雪が降った後は凍るということを意識しておく必要があります。
晴天率
地域によって、晴れの日が多い地域、少ない地域があります。
季節風の関係上、日本海側は冬は雨が多く、太平洋側は晴れが多いです。
一方、夏は日本海側が晴れ、太平洋側が雨ということが多くなります。
それ以外にも台風など、晴れが多くなる要素、雨が多くなる要素があるため、そのあたりもリサーチしておくと良いと思います。
これまで住んでいた地域と日照時間を比べてみると多いのか、少ないのか感覚的にわかるのではないでしょうか。
熱帯夜
夏の暑さというのも気になるところです。
日中の最高気温はもちろんですが、熱帯夜が少ないと寝苦しいという日が少ないので、良いかもしれません。
エアコンの使用と合わせて電気代にも跳ね返ってくる部分になると思います。
災害(ハザードマップ)
地震、水害、火山についてはハザードマップなどで確認をしておく必要があります。
海に近ければ津波、川に近ければ洪水、山に近ければ土砂崩れ、火山に近ければ噴火と日本は災害大国のため、自然災害が全くない地域はありません。
また、最近は未曽有の災害というものも多く発生しているため、予想ができない規模の被害が起きています。
これは首都圏だから安心という問題でもなく、あらかじめどのような自然災害が想定されるかは把握しておきましょう。
時間距離と金銭距離
最後に、距離についての話です。
たとえば、東京から1時間という立地だとします。
それが普通列車で1時間だと八王子。
特急だと山梨。
新幹線だと長野、静岡、栃木。
飛行機だと大阪。
となります。
どこも1時間で到着です。
これが時間距離です。
一方で、大体ですが、普通列車だと1000円。
特急だと3000円。
新幹線だと5000円。
飛行機だと10000円。
と金銭的な違いがでます。
これを金銭距離と呼びたいと思います。
頻繁に都市間の移動をする場合は、時間距離に加えて、金銭距離も大切です。
長距離バスだと新幹線の半額で、時間は2倍といったものもあり、金銭距離というのをポイントにする必要もあると思います。
同じ1時間の通勤でも八王子から普通列車で東京まで通うのと新幹線で長野から東京まで通うのでは10万円近い差が出ると思います。
このような点も含めた検討が必要かと思います。