シニア移住で地方で車が必要なくなる3つの条件

地方暮らしでは車が必須という話があります。

理由は、大きく2点です。

  1. 公共交通が東京に比べて充実していないこと
  2. お店や遊ぶ場所へのアクセスが悪いこと

私もこれまで車が必須なのだと思って、そのようにお伝えしていました。

しかし、ホシノマチ団地での生活をしていて感じたことがあります。

それは、一定の条件がそろえば車は不要なのではないかということです。

歩く

当たり前かもしれませんが、歩いていけない場所はありません。

問題は時間がかかるということです。

地方で暮らしていて思うのですが、みなさん歩いて5分の距離でも車を使います。

東京だと健康のために1駅分歩くのはよくあることですが、地方だとほとんど歩きません。

そのため、私は運動不足になりました。

一方、日常生活で必要なお店などは歩いて15分以内のところにすべてあります。

つまり、地方へ移住しても東京と同じような歩く生活をすれば不便はないということになります。

地方に行くと、地方の生活基準になってしまい、歩いて10分のところにも車で行くといった意識に影響されてしまうため、車が必須だと思い込んでしまうのではないでしょうか。

よく大きい買い物をする時には車があった方が良いという話をされます。

たとえば、お米やトイレットペーパーのような毎回買うものが決まっているものはネット販売で十分です。

大きめの家具や家電の場合は車がないとという話も聞きますが、そういった買い物は年に何回もあるものではありません。

どうしても車がということであればレンタカーを1日だけ借りるというのもありです。

近くで仕事をする

移住をして困るのは、やることがないことです。

というのも、移住してすぐのころは近くの景色を見たり、散策することで楽しめるのですが、時間が経つといろいろ交流がしたくなってきます。

そのため、趣味ができる場を見つけようとサークル活動を探したりします。

そうすると、サークルの場所が車で行かないと難しい場所だったりして、車が必要だという話になります。

ただ、この根本の原因は交流ができないことが原因です。

趣味のために移住をしてきたという人は意外と少なく、趣味というのは交流のきっかけの一つに過ぎず、それ以外に交流の機会があればそれもまた良いという人がほとんどです。

そこで、地方に目を向けると仕事があるんですね。

家の近くでも探してみると働ける場がたくさんあります。

しかも、フルタイムではなく、1日数時間だったり、季節限定だったりといったものもあって、気軽に取り組むことができます。

最近では、コワーキングスペースなども増えて、そういった場で自分で事業をやってみる敷居も下がりました。

仕事をすると、自然と交流が生まれます。

そして、歩いて行ける範囲に仕事場はあります。

そうなると、車がなくても生活というのは十分成り立つと思います。

ネットワークを広げる

仕事があれば日常生活には困りません。

ただ、温泉に行きたい、近くの観光名所に行きたいといった場合はやはり車があった方が便利です。

そういう場合は1人で行く場合は公共交通機関が良いと思います。

レジャーであれば、公共交通機関もそれに合わせた時間で意外と運行しています。

毎日使う場合は1時間に1本だと不便かもしれませんが、たまのレジャーであればそれに時間を合わせるだけなので、抵抗感もありません。

もし、1か所だけでなく、いろいろな場所を回りたいとなったら車の方が便利かもしれません。

その場合は一緒に行く人たちの誰かが車を持っていれば連れて行ってくれるでしょう。

そんな乗せてくれる関係性を築くこと、いろいろなネットワークを広げることで解消できると思います。

時間に追われる生活をしたいと思って地方に来る人はいないと思います。

あえて車に乗らない。

車の断捨離をしてみるのも良いと思います。