長野県はなぜ移住先として人気なのか
長野県は、宝島社発行の『田舎暮らしの本』(2019年2月号)による2019年版「移住したい都道府県」ランキングで第1位となっています。
なぜ、長野県は人気なのでしょうか。
長野県の基本情報を振り返るとともに、その人気の理由をご紹介したいと思います。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
長野県の地形
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
長野県は本州の中央部にあり、県の長さは東西約120km、南北約212km、面積は約13,562平方kmで、全国の中で4番目に大きな県です。また、静岡県・新潟県・群馬県・埼玉県・岐阜県・愛知県・富山県の8県と隣接し、日本国内で最も多くの都道府県に囲まれています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
長野県の地域情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
人口・市町村の数
・人口(2018年7月1日現在) 2,065,369人
・世帯数 823,097世帯
・19市 23町 35村
移住希望地域ランキング
認定NPO法人ふるさと回帰支援センターが2017年1月5日~12月24日に行った調査によると、「移住希望地域ランキング」の1位は長野県でした。
エコの取り組み
ブランド総合研究所が2008年9月に行った都道府県別エコへの取り組み調査によると、長野県は環境経営システム「エコアクション21」を導入するなど、エコ行動では全国1位に選ばれました。
シンボル
・県木…しらかば
・県鳥…らいちょう
・県花…りんどう
・県獣…かもしか
・県歌…信濃の国
長野県の特産物
郷土料理の信州蕎麦やおやきをはじめ、信州味噌・野沢菜・りんご・ぶどう・ワイン・日本酒など、様々な特産物があります。
長野県の観光名所
長野県の観光スポットとして、国宝松本城や上田城、善光寺などが挙げられます。また、白馬や志賀高原などのスキー場も人気が高く、1998年には第18回冬季オリンピックが開催されて注目を集めました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
長野県が移住先として人気の理由
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.首都圏から近い
移住する場合も、それまで生活していた人たちとの関係というのはなくなるわけではありません。
移住してからも友人、親族との集まりやイベントへの参加などで首都圏へ行くことはあると思います。
その点、長野県は新幹線もあり、1時間ちょっとで東京駅へ到着することができ、首都圏へのアクセスが非常に良いため人気になっています。
2.軽井沢ブランド
軽井沢は天皇陛下が静養に行くことからもわかる通り、歴史的に避暑地として有名でした。
そのため、軽井沢周辺は移住者も多く、静養に来る有名人も多いです。
そのようなコミュニティがさらに魅力を高め、軽井沢というブランドを形成しています。
3.豊かな自然
3つのアルプスや浅間山など、雄大な自然があり、景観が良好なことが挙げられます。
特に、高原地域が広がっているため、山からの距離が適度で、広く開けた景観が見られる地域が多いのも特徴です。
海に隣接しておらず、近年不安の一つとなっている津波の恐れがないということも決め手の一つとなっているようです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
長野県は広く、地域によって特徴が異なる
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
長野県の面積は、北海道、岩手県、福島県に続く第4位になります。
そのため、地域も大きく分けて北信、東信、中信、南信と4つで考えられています。
雪の多さや高度などそれぞれの地域が特徴を持っていますが、軽井沢は東信地域になります。
軽井沢は意外と湿度が高いため、移住先としては、軽井沢郊外と呼ばれる地域が住みやすいとされていて、中でも佐久市は2013年に空き家バンクの成約率が日本一になったように、人気の移住先となっています。
一方で、移住となると、これまで必要なかったものが必要になるといったこともあります。
それは、車、地域とのコミュニケーション、働く場所などです。
こういった問題を気にせずに移住できる取り組みとして、佐久市ではホシノマチ団地プロジェクトを実施しています。