60歳で定年すると、自由時間は8万時間あると言います。
それまで1日のうちの8時間は仕事だった生活が、急に自由な時間になります。
人類史上、ここまで自由な時間を持てた人が大量に発生したことはなかったはずです。
かつて、貴族は暇な時間がたくさんあったと思います。
そんな貴族のような生活を定年後はすべての人ができるようになっているのが日本です。
しかし、成人後40年間を仕事だけで生きてきた人にとっては、その自由時間の使い方が難しいというぜいたくな課題が出てくるのも事実です。
そのような自由の時間をうまく活かせる人がいるそうですが、それは自分のやりたいことが明確な人だと言います。
実は、この問題は就職活動をする学生にも同じ悩みがあるのですがやりたいことがはっきりしないという人が意外と多いんですね。
就職活動の場合はやりたいことが明確にならないまま、就職をして、仕事という流れですが、定年後の場合はそのような仕事がありません。
そのため、やりたいことが見つけられない場合は、何もせずに過ごすという道になりやすいのが現状です。
もちろん、何かをはじめようと活動をすることもあると思うのですが、そこで居場所が見つからない人も多いようです。
その原因の多くはコミュニケーションだと言います。
うまくグループになじめず、居場所が見つからないと少し大変ですね。
しかし、みなさん定年後にお金に対する心配はなく、家族や配偶者への愛情に目が向く人が多いようで、家族との関係がうまくいけばこの問題も解消します。
家族その関係性がしっかりいっていない人は、その点困ってしまうわけですが、実際に60代男性が一番心地よいのは自分1人か配偶者といる時と答える人が6割ということです。
人それぞれ、好み、過ごし方はさまざまなので、仕事をし続けたいという人もいると思います。
定年というのは、会社側の都合であって、年齢に関係なく必要とされる仕事はあります。
ただ、それがマッチングできる場所が少ないというのが現状です。
ホシノマチ団地はそういった場を作っている場所です。
その先端の取り組みについてぜひ感じてみていただければと思います。