こんにちは!運営スタッフのマチューです!
ホシノマチ団地は佐久市臼田にある移住者専用の団地です。
運営スタッフの1人として、住民の活動サポートなどを行っています!
スタッフ活動とは別に、和屋-Canaux-という屋号で、個人的にまちづくりの活動をしています。
ホシノマチ団地にご家族で移住をされたご夫妻にインタビューを行い、移住後の暮らしのリアルについてお聞きしました。

もくじ
佐久市に移住されたきっかけ
大 谷:移住前は海外に移住しようしていたと伺いましたが、ホシノマチ団地へ移住に至るまでに、どういった経緯があったのでしょうか?
Yさん:移住を考えたのは、私が勤務していた事業所が閉鎖されることになったことがきっかけです。
Mさん:子供の教育でも、東南アジアではそこまでお金をかけずに色んな選択肢があるので教育をメインに移住を考えたとき、いいかなと。
Yさん:しかし、新型コロナウィルスの関係で長期滞在のビザを取ることが難しいとわかり、国内に切り替えることにしました。
大 谷:それで国内で教育移住をする場所を探していたら佐久市の隣にある佐久穂町の「大日向小学校」を知ることになったということですね。
Mさん:あとは、息子が移住前にも「森のようちえん」に通っていたので、移住先でもぜひ続けて通わせたいと考えていました。
大日向小学校の近くに似た施設はないかなと探してみたら「ちいろばの杜」があり、そこに入園が叶ったので、どちらも通いやすい場所を探しました。
Yさん:佐久市の冬は寒いと聞いていましたが、子どもの頃、北海道にも住んでいたことがあったので、木造よりも鉄筋コンクリートの住宅が良いと考えて探しました。
それで佐久穂町から順に北へ向かって物件を調べていたら、佐久市に入ったところにホシノマチ団地があることを知りました。
他にも条件にあう物件が佐久市内にあって、広くて安いのはそちらだったのですが…。
大 谷:なぜホシノマチ団地を選ばれたのでしょうか?
Mさん:ホームページに、移住者専用の団地で、リノベーションも自由にできるとあったことに魅力を感じました。
それと、いきなり地元の人のところに入るよりも、自分と同じ移住者の人たちがいる環境の方が安心感があって、「ちょっと狭い気がするけど、ホシノマチ団地がいいかもしれない。」と話し合った気がします。
大 谷:確かに、他の住民の方の入居理由でも、「同じ移住者の人が住んでいるから」ということをよくお聞きします。
Mさん:地元のアパートに入ると隣の人がどんな人かわからないけれど、ホシノマチ団地は移住者の人たちばかりで、同じような雰囲気の人が多いように感じます。
大 谷:確かに、私もそうかもしれませんね。
Mさん:入居した部屋はリノベーションし放題の部屋だったのですが、もともと綺麗な部屋だったので結局そのまま使っています笑
戸建住宅にしなかった理由は?
大 谷:そうですね、実際にリノベーションをしている方は少なくて、そのまま暮らされている方が多いですね。ところで、戸建ては考えられなかったのでしょうか?
Yさん:戸建ては寒いですからね。また娘の大日向小学校の入学が前提だったので、もし入学ができなかったら、別のところへ引っ越す予定でした。賃貸の戸建だと熱が逃げていきやすく寒いと地元の方から言われたのもあって、戸建てにしないことにしました。
大 谷:それで集合住宅で、鉄筋コンクリートで、寒くないところを探そうと。
Yさん:それでも、寒いですけどね(笑)
Mさん:ですが、暖房器具はエアコン一台だけで冬を越せましたし、
想像していたほど寒くないですよ!
大 谷:想像より寒かったと言われなくてよかったです(笑)
移住する際の準備で大変だったこと
大 谷:移住するときに大変なことはありましたか。
Yさん:部屋が狭くなったので、物をかなり減らすことが必要でした。
Mさん:東南アジアに行くつもりだったので、冬服をバンバン処分してしまいました。
まさか寒いところへ行くことになるとは思いも寄らず(笑)
大 谷:なんとまぁ。
Mさん:佐久市はゴミの分別がすごい細かく、処分するのが手間ですので、これから移住される方は佐久市に移住する前にしっかり処分されることをお勧めします。
大 谷:そうですね、燃えるゴミに資源ごみ、綺麗なビニールごみ、汚れているビニールごみなどの分別があったりしますからね。
Mさん:粗大ゴミを公営のゴミ処理場に持っていけず、民間の処分業者に持ち込まなければいけないのにも驚きました。(※)
(※)佐久市のゴミ分別方法についてはこちらのリンクをご覧ください。
大 谷: 逆に佐久市に来てから買ったものはありますか?
Yさん:軽トラですね。こちらでの作業の関係で、軽トラックがあったら便利だなと思って。
Mさん:探していたらフェイスブックに「★信州あげます!売ります!交流会★」というグループで軽トラを出されている方がいて、安価に手に入れることができました。
大 谷:そんなグループがあるとは、長野県出身の私でも知りませんでした。移住するにあたって情報収集されたことはありましたか?
Yさん:インターネットで情報収集しました。住まいよりは子供の教育のことを重視していました。
田舎だけど、お店は多い
大 谷:移住されて1年が経ちましたが、ご感想はいかがでしょうか?
Mさん:私は出身が山口県で、移住直前の住まいも知多半島でしたので、佐久市は「都会に近い便利な田舎だな。」という印象です。
大 谷:名古屋に近い知多と比べてもですか?
Mさん:人口としてはそこまで変わらないと思うのですが、佐久周辺は飲食店が多いです。知多や山口の実家のあるまちでは数軒くらいしかなくて、いつも同じ店に行っていました。
大 谷:そうだったのですか。食べ歩きができるということも特徴なのですね。
Mさん:佐久市は日本三大ケーキのまちと言われていますが、ケーキ屋さんが多いだけじゃなくて、カフェやレストランなど、小洒落たお店が多いという印象です。
雪は少なく、降っても車の運転が怖くない
大 谷:天気や気温についての感想はいかがでしょうか?
Yさん:僕が一番いいなと思ったのは雪が積もらないということです。積もっても雪が乾いていて軽いので助かっています。
冬も晴れの日が多いので、布団も干せて、寒いけど住みやすいところだと思っています。
大 谷:佐久市で雪が積もるのは年数回ですね。ほとんどの場合、雪質がパウダースノーなので、雪を竹箒で掃いたり、雪かき用のシャベルを使ってサァーと軽い力で押し出したりするような感じで片付けられますね。
Mさん:佐久に来るまでは、雪が降った日の車の運転は怖かったのですが、来てからは怖くなくなりました。
大 谷:そうなのですか?
Mさん:知多半島ではノーマルタイヤがほとんどで、雪が降ると、事故渋滞が頻繁に起きていました。
佐久市に来てからは、雪が降っていても道路は走れるように整備されていていつも通りに安心して走れるのは驚きました。
大 谷:地元のみなさんは11月からスタッドレスタイヤに履き替えたり、通行量が多い通りでは、各自治体で凍結防止の塩カルを撒いたりしていますからね。
ところで、佐久市に住んでいて、他に感じたことはないでしょうか?
水道代は高い!?
Mさん:お水が高くてびっくりしました。
大 谷:お水が高い?!
Yさん:社宅だったもので、光熱費がかかっていなかったものもありましたので。
大 谷:確かに東京から移住された別の方からも水道料金が高いと言われています。
Mさん:私は田舎育ちですが、それでも知らない植物がたくさんあって、道端に咲いているお花も綺麗だなと思いました。
大 谷:佐久市は標高が高く、まち自体が高原という環境もあるかもしれませんね。
これから挑戦したいこと
大 谷:これから挑戦したいことはありますか?
Yさん:団地の近くの空き家を買ったのでそれを高気密・高断熱の家にリノベーションして住むことです。
大谷:どうやって見つけたのでしょうか?
Yさん:ベランダから見て見つけました。笑
大 谷:ベランダから見てですか?!
Yさん:自分でリノベーションするので平屋が良いなと探していたら自然と目に入って。
大 谷:見つけられるまでにはどんな風にして探されていたのですか?
Mさん:ひたすら散歩しながら探していました。
大 谷:散歩ですか!?
Yさん:空き家でも売りに出ているところが少ないのです。
それで空き家を見つけては登記簿を取って、家主の方に連絡をしていました。また市場に出ている空き家の割高感があったのも事実です。
大 谷:空き家はあるのに、売りに出ていないという話は他の方からも聞きました。
Mさん:違う田舎から移住した身としては、佐久市は中古物件の販売価格や賃貸住宅の家賃が高い気がします。都会から来た方は安いと感じると思いますが。
大 谷:東京へのアクセスが良くて、人気が出ているということもあるのでしょうね。
大谷:こちらから地域の皆さんに声をかけてみるのも大切なことですね。
たくさんのリアルなお話を聞かせていただきありがとうございました!