2024年の春、東京からホシノマチ団地に引っ越した5人家族。
今回はそのご家族からお聞きしたお話をお届けします。
移住を決めた理由、保育園選びの苦労話など、リアルな体験談をシェアします。
少しでも移住をお考えの方へ、良いヒントやアドバイスになりそうなお話を存分に語ってもらいました!
もくじ
東京で感じた限界と移住の決意
私たち家族は、正直に言うと東京での子育てに限界を感じていました。
3人の子どもたち(5歳、3歳、1歳)をそれぞれ違う園に通わせる毎日。
電動ママチャリでも、2人が限界です。
3人で3か所の送り迎えとなると、もう両親総出で送り迎えする日々…。
そもそも、長野出身の夫は都会生活が苦手でした。
子どもたちの将来を考えると、自然豊かな環境で育てたいという気持ちが夫婦共に強くなっていったんです。
移住先選びのポイントは、交通アクセスと子育て環境
移住先を探すときに重視したのは、①東京へのアクセス、②子育て・教育環境でした。
1つ目が交通アクセス。
二拠点生活のため、東京とのアクセスの良さは移住先を決める最初の条件です。
佐久から関越道の練馬ICへは空いていれば片道1時間半ほど。
週末に都内へ帰るのには全く苦労しませんね。
そして2つ目に、教育環境を重視しました。
それは、来年以降に長女が小学校に通うことも視野に入れてのポイントです。
アクセスと教育環境の2つの観点から、山梨県と長野県に絞って探したんです。
その中でも、長野県の特に佐久地域には、新しい学校が次々に開校しているなど教育の盛り上がりを知るにつれ教育面での魅力を感じました。
補足:近年、佐久地域には独自性のある私立校が相次いで開校しています。
2019年に日本初のイエナプラン学校「大日向小学校」が開校(その後、大日向中学校が2022年に開校)。
2020年には、独自のカリキュラムで全国的に知られている「軽井沢風越学園」が開校(幼稚園、小・中学校)。
2024年の今年、さらに佐久市内に2つの私立小学校が開校しました。デジタルテクノロジーと行動分析学をかけあわせた先進教育を実施する「さやか星小学校」、佐久長聖の系列でグローバル教育に力を入れている「サミットアカデミーエレメンタリースクール佐久」です。
それから、車を使って移動しているうちに、道路が整備されていて運転しやすいと感じたのも最終的に佐久市を選んだ理由になったように思います。
保育園探しで大苦戦!
さて、ここからが最大の山場、保育園探しでした。
まず3人の子どもたちの保育園を探すこと、その次に佐久での公的なファミサポ(ファミリーサポート事業)や、民間のキッズラインなどの、一時保育のサポート環境ですね。
私たち家族は、最初に佐久市の保育園に申し込みをしました.。
10月の入園申込の締切後の11月に「3人とも同じ園」を希望したのです….が、結果がなかなか来ず、2月ごろだったと記憶していますが「上2人なら入園できる」との連絡がきました。
ただ、それは希望に書いていなかった園で…。
さらに3人目の1歳児枠は「佐久市内のどこにも空いている枠はない」と….。
1歳の長男については、近隣の佐久穂町や小海町にも問い合わせましたが、どちらも「未満児の空きはない」とのことでした。
望むような移住を諦めかけました。
しかたない、平日は東京の園に通いながら「週末移住」をすることにしよう、と。
しかし、最終的には隣の佐久穂町にある「認定子ども園 ちいろばの杜」に長女と次女の両方が入れることに。
3月に、その嬉しい連絡をもらって、移住が決定しました!
移住時に1歳で保育園に入れなかった長男は現在、近隣の保育園の一時保育を利用させて頂いています。
ホシノマチ団地から自転車で通える場所なので、便利です。
移住を考えている方へのアドバイス
まず、一時保育についての段取りの違いがあります。
東京とこちら佐久とでは、申込の方法が違います。
東京では、各園に直接問い合わせて情報を集めていましたが、こちらでは、まず佐久市役所に「一時保育利用申請」をして、その上でそれぞれの園と受け入れの可否や、日程の調整をする必要があります。
移住をお考えの子育て中の方に私たちの経験からアドバイスがあるとすれば、
(1) 住所を移していなくても、入園の申し込みができること
(2) 申込の時期は10月なので、移住する可能性が少しでもあるなら入園申込をしておいたほうがよいこと
この2点。昨年きちんと知っておきたかったな、と思う情報ですね。
東京と長野、保育園探しの違いとは?
佐久での保育園探しを通じて、東京との違いをいくつか感じましたね。
<圧倒的な情報の「少なさ」>
ネット上の保育園情報が少なかったり、あったとしても凄く古かったり。
どんな保育園なのか、保育士の皆さんの顔ぶれ、園の様子などもよくわからないんですよね。
ホシノマチ団地の管理人からいろいろ聞かせてもらったり、先に移住した方に連絡をとってみたりなど、地道な情報集めが必要でした。
<掲載されている定員と実際の定員の違い>
定員の概念も違うんですよね。
佐久市のホームページ等に掲載されている定員より、実際の定員が少なかったりします。
東京では定員マックスでそれぞれの保育園が運営されているのですが、長野では仮に公表されている定員が多かったとしても実際の定員はそうではないんだろうな、と。
10月の申込状況に合わせて保育士の人員確保などをしているのかなぁ、と想像しますね。
なので、先ほど言ったように10月の申込がとっても重要なんです!
参考:ホシノマチ団地ブログ記:【保育園探しは10月が勝負!】移住者増加中の佐久市の待機児童状況は? 佐久市、佐久穂町、小諸市の手続き情報まとめ <令和7年度版>
佐久での暮らしには、想定外の喜びがたくさん!
移住して半年ほど経った今、佐久での新しい生活に少しずつ慣れてきました。
良かったポイント:
・道路が走りやすい!
都内のような渋滞もないですし、また長野県の他地域では道が狭かったり複雑だったりもするのですが、佐久地域の道路は全般的に走りやすいです。
・スーパーでの買い物が楽!
お店の通路が広くて、家族みんなでゆったり買い物できますね。
東京では誰かが買い物に出かけ、他の家族は家に残っていましたので、大違いです。
ツルヤは品揃えが幅広く、安いお買い得品から高級なものまで一つのスーパーに揃っているので、東京のスーパーとの違いを感じます。
・公園が広々としている!
佐久には公園がたくさんあって、私たち家族もよく遊びに行きます。
都内では遊具で遊ぶために順番待ちをすることもあったりしますが、こちらではそのような光景はみられません。
公園のパーキングが満車で入れないとかいう経験もありえませんね。
不便を感じるところも….移住の際の注意点とは?
まだ慣れないポイント
・小児科
どこの小児科が通いやすいか? 混み合っていないか?
など、小児科は今まだ模索中ですね。
移住してから子育て中の知り合いが増えているので、どんどん聞いていくようにしています。
・ファミサポやベビーシッター
東京ではファミサポ(ファミリーサポート)が充実していました。
佐久市ではファミサポが見つからなかったんですよ。
それから、東京ではキッズラインを利用することもありましたが、佐久は圧倒的に少ないかも。
このあたりは地方で暮らす際には受け入れるしかないのかもしれません。
ちなみに、人数は少ないですが佐久市にもキッズラインのサポーターはいらっしゃって、現在利用することができています。
団地に住んでよかったこと
長野に移住して、将来的にやりたいことが実はあるんですが、まず最初は団地に入居して良かったと感じる部分は多いです。
同じ年代のお子さんを育てているご家族がたくさんいます。
基本的に皆さん移住者という境遇が同じなので、安心感もありますよね。
ホシノマチ団地には幼い赤ちゃんから小学校高学年まで、いろんな年齢の子どもがいて、休日はみんな楽しそうに遊んでいます。
それから、ホシノマチ団地って、住民がやりたいと言えば主体的にやれるんです。
移住して間もない頃、住民の皆さんで一緒に映画を見る「上映会」をやりたいと言ってみたら、すぐに実現しました。
それ以降、毎月1回ペースで開催しています。
野外で映画を観る「ホシゾラ映画会」もやりたいと思っています!
他にも、住民が開くイベントがいくつもあり、バーベキューやピクニックでは、以前ホシノマチ団地に住んでいた方々ともお会いする機会になっています。
これからも私たちの後に移住してくるご家族がいらっしゃるようなので、これからの出会いを楽しみにしています!