プルーン食べ比べとプルーンカレーで繋がった団地の輪

長野県はプルーンの収穫量が全国で最も多く、全国シェアの半数以上を占める「プルーン王国」です。県内では佐久地域が主要な産地として知られています。

「プルーン」と聞くとドライフルーツを思い浮かべる方が多いかもしれません。

しかし生産地の佐久地域ではプラムや桃のように生で食べるのが一般的です。

7月下旬の早生種から10月下旬の晩生種まで品種がリレーされ収穫時期によって様々な品種の味わいを楽しめるのが魅力です。

そんな佐久の宝であるプルーンの魅力を団地住民に伝えたいと、イベント開催の企画が持ち上がりました。

きっかけは、地域の維持、活性化のため佐久市から委託されプルーン農家の支援をされている団地住民のUさんから「プルーンの食べ比べ会をしたい」というお話があったことです。

プルーンカレーとの出会いと、頼もしい助っ人A君の活躍

この時期はプルーンの種類も豊富で直売所には数種類のプルーンが並びます。

農家さんと交流のあるUさんにプルーンの手配はお任せしました。ここから、移住者さんと地域住民が繋がる、心温まるイベントの準備が始まったのです。

プルーンの食べ比べ会は決まりましたが、もう一つ、地域ならではのメニューを探していました。

そこで思い出したのが、臼田駅近くの若松食堂さんにあるという「プルーンカレー」です!早速来店すると、メニューにその文字がありました。

気さくで賑やかな奥様からプルーンカレーが誕生した経緯を聞きながら美味しくいただき、団地のイベントで提供したいとお話させていただいたところ、快く受け入れていただきました。

若松食堂さんのご協力に感謝です!

イベントの内容を固めるためUさんと何度か打ち合わせを重ねる中、一緒にオフィスに来ていた小学3年生の息子さんA君が大活躍してくれました。

A君は「ここは大人がやって!」と言いながらも、PCでスライドを作ってくれたり、「これは僕がやる!」と積極的に参加。

ホシノマチ団地に入り初めてのイベント支援に少し緊張もありましたが、A君がとても頼もしく楽しいイベントにしようと気合が入りました。

農家さんの温かさ:提供された3種の生プルーン

イベント前日、Uさんが嬉しそうにオフィスに来てくれました。

お知り合いの農家さんから「子供たちも参加するなら…」と、3種類のプルーンを提供していただけることになったのです。

農家さん、本当にありがとうございます!

佐久の方言はぶっきらぼうに聞こえるかもしれませんが、実はとっても温かい人が多いのです。このサプライズは、イベントを心待ちにしている私たちにとって、佐久の方々の優しさを改めて実感する出来事でした。

こうして、プルーン王国・佐久の温かい人々に支えられ、いよいよ迎える当日。採れたての生プルーンとプルーンカレーを囲み、どんな交流が生まれるでしょうか。

盛り上がった生プルーンの食べ比べ!一番人気はどれ?

当日、園児からデイサービス利用者まで!?老若男女15人が集まりました。まずは、農家さんからご提供いただいた3種類のプルーンの試食会です!

Uさんから、オータムキュート・ローブド・ベイラーそれぞれの特徴と、食べ比べのルール説明を聞き、A・B・Cのお皿にのったプルーンをいただきます。

みんなで食べ比べた結果、一番人気はBのお皿にのっていたローブドでした!

収穫時期や保存方法などで甘さは変わりますが、この日のローブドは、一番甘くておいしく感じたという声が多かったです。

生のプルーンを食べ慣れていない方々にとっても、食べ比べは新鮮で楽しい体験となりました。

プルーンカレーを囲んで深まった団地の交流

プルーンの食べ比べの後は、それぞれご飯を持ち寄り、いよいよ若松食堂さんのプルーンカレーの試食会です。

ご飯にかけていただきます!ゴロっとした皮付きプルーンが入った爽やかなカレーは、子どもたちにも大人気!たくさんおかわりする子が続出し、ご飯が終わってしまいカレーだけを食べる子もいるほどでした。

みんなすっかりお腹いっぱいになり、ここで参加者同士の会話も弾みます。どこから移住してきたのか、移住の経緯、移住後に始めた牧場の話など、食を通じて興味深いお話が聞けました。

美味しいものは、世代や立場を超えて人を繋ぎ、笑顔にします。

イベントに入ってきたときは少し緊張した表情だった子どもたちが、帰る時にはビニール袋に入ったプルーンを握りしめ、「これ好き!」「プルーンいっぱい食べる!」とすっかり仲良しに。

9月に入居されたNさんご家族も初対面の団地住民とも打ち解け会話が弾んでおられました。会話のきっかけがあると団地に馴染みやすくなりますね。

佐久の宝プルーンが繋いだ移住者と地域の輪

今回の「ホシノマチcafe〜佐久の宝プルーン会〜」は、佐久市が誇る生プルーンと、地域の人々の温かさで大成功を収めました。

改めて、今回のイベントのハイライトを振り返ります。

  • プルーン王国・佐久市の生プルーンの魅力(品種リレー)を再発見。
  • 移住者Uさんの提案、若松食堂さんのプルーンカレー、そして頼もしい助っ人A君の活躍でイベントを企画。
  • 農家さんからの温かいサプライズ提供で、3品種の食べ比べを実施。「ローブド」が一番人気に。
  • プルーンカレーを囲み、子どもから高齢者まで、移住者と地域住民の世代を超えた交流が実現。

ご協力いただいた若松食堂さん、プルーン農家さん、そして積極的に参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。

プルーンも子供も人も、全てが佐久の宝です。

ホシノマチ団地スタッフは、佐久に移住された方が普通の暮らしを始め、その中で困ったことや相談したいことが当たり前に話せる環境を作れるよう、これからも支援してまいります。

次はどんな「佐久の宝」を囲んでホシノマチcafeが開催されるのでしょうか?

また新たな企画が生まれることを楽しみにしています!