佐久市では地域再生計画というものを作っています。
ここにシルバー人材センターは就業率が90%以上ということが書いてありまして、ずっと気になっていました。
仕事をしたいと思って登録すると、ほとんどの人の仕事が見つかるという状態です。
どうしてそんなに就業率が高いのか?
今回、公益社団法人佐久シルバー人材センターにお伺いし、ホシノマチ団地のある佐久市臼田地区担当の有賀美貴さんにお話を伺いました。
Q.どのような方が働かれているんですか?
A.60歳以上の方が対象で、平均は概ね71.5歳です。
80歳ぐらいまで働かれている方が多いです。
最近は、Iターンで来る方も多く、その方々は農作業を希望される方が多いです。
Q.どのような仕事が多いんですか?
A.りんごを中心とした果樹など、農業関係の仕事が非常に多いことが特徴です。
首都圏のシルバー人材センターでは仕事が施設の管理など限られたもので働きたいという人の数に対して仕事が少ないという状況のようですが、佐久市では農作業を中心に多くの仕事があり、年々そのニーズは増えています。
Q.農作業ということですが、はじめてでも大丈夫ですか?
A.はじめての方でも大丈夫な仕事もあります。また講習も無料で行っているので、そちらを受講していただくことも可能です。
Q.体力が持つか心配なのですが。
A.繁忙期は毎日仕事の依頼があります。また、作業時間は8時半から16時半というのが多いです。しかし、農業関係の仕事はいくつかの班に分かれており、その班長さんが就労日や時間を振り分けてくれます。そのため、ある程度自分のペースに合った仕事が可能です。
Q.作業料金はどのぐらいですか?
A.作業内容によりますが、基本的なものは850円。耕運機など土を扱うものは1000円。剪定になると技術が必要になるので、1400円です。
Q.農作業用の器具は必要ですか?
A.農家で貸してくれるところもあります。ただ、ご自身のものを持ってきていただけると、その分のメリオム機や耕運機等の器具代が別途支払われるようになっています。長く続けるのであれば、最初に買っても元はとれると思います。
その他、佐久シルバー人材センターは佐久市だけでなく、佐久穂町、小海町も管轄しており、規模が大きいということも特徴のようです。
そのため、仕事の依頼も多く、隣の軽井沢や小諸からもこのような仕事をしてほしいという依頼があるそうなのですが、残念ながら管轄が違うのでお断りしているということでした。
移住後のちょっとした仕事、農作業をしたいという方は佐久では困らないようです。
ただ、注意いただきたいのが、移動には車が必要だそうです。
長く続けている方で車を運転できない方もいらっしゃるそうで、その方は家族に送ってもらったり、一緒に仕事に行く人にピックアップしてもらったりしているそうです。